いずみの会 活動記録

板橋区泉町に計画された、ワンルームマンションを許さない住民運動です!

公務員はつらい その2

 いずみの会のメンバーは、何かと板橋区役所5階の建築関係部署を訪問することが多い。

 調整委員会、業者との話合い、その他情報収集。

 時折目に付くのが、ダークスーツに身を包んだ一団、5-7人。黒いブリーフケースを提げて、ぞろぞろと無言で係カウンターにやってきて、なにやら書類を提示して話している。

 全員にこりともしない。威圧感ハンパない。

 応対する職員はカウンターの内側に1人。

 この黒服の一団。全員建築会社関係とのこと。どーして仕事なのに多人数で来る必要があるんだろう

 実は、私たちも『いずみの会』を結成する前に、集団で区役所に抗議しに行ったことがあります。こんな住環境を破壊するような計画に、少しも対処しない区に憤慨していたからです。でもこちらは高齢者と女性が中心。迫力なかったと思います(反省?)

 その時応対してくださった、某課のPさん(仮名)。「私つるし上げられちゃいましたよ~」などとぼやきながらも、たくさんのアドバイスとともに「あきらめずにやり続けることの大切さ」を私たちに教えてくださいました。

 Pさんありがとうございます!

 

 

 

公務員はつらい その1

 2回に渡って紛争調整委員会を開いていただきました。

 板橋区役所・住宅政策課の方々は準備等大変だったと思います。ここでお礼を申し上げます。

 しかしながら内容は惨憺たるものでした。

  調整委員会(自治体によっては調停委員会とも言う)は紛争当事者両方に調整委員(専門家)事情を聴いてお互い歩み寄るよう調整するものです。

 調整委員は一級建築士のK氏、弁護士のK女史、行政経験者のN氏(委員長)の3人でした。

 いずみの会の要望はささやかなものです。敷地ギリギリではなくゆとりを持たせる、もしくは階数を減らす等です。戸数を増やせばこの業者が儲かるわけではなくむしろ逆であることはデータから明らかですから、かれらのためでもあるのです。

 しかしこの調整委員の先生方のコメントが「?」だった。一部を紹介します。

建築士のK氏、(いずみの会に向かって)「業者が階数を減らすってことはまずないよー」

政経験者のN氏、(業者に向かって)「40年以上もやってるんだ、問題なんかないよなあ。」

弁護士のK女史、(N氏の方を見ながら)「この事例は裁判を開いても勝てない、だからすべて委員長のNさんにお任せしています。」

両者公平に意見を聴く?なんか露骨なんですけど~ 私たちのヒガミでしょうか?

 あとで調べたことですが、行政経験者とは板橋区役所の何らか役職についていた方で、要するにOB。現役の職員がこの方にもの言うのは難しいということです。

 

狂ったようにワンルームマンションを建てる人々Part2

ワンルームタイプ住宅。すごい数です。

いずみの会スマホ向けHPの『狂ったように…②』をご覧下さい。私たちが調べた数字が載っています。

 ひたすらワンルームにこだわる建築会社。多いんですねー。中山道国道17号)沿いにずらりと並んでいます。For Rent という瀟洒な文字といっしょに。

 でもこうした幹線沿いはまだいい。ファミリー向けの住宅には少し騒がしすぎるし、車の排気ガスが子どもたちに良くない。駅至近のものは、忙しく働く単身者には必要です。

 でもいくらなんでも作りすぎだと思いませんか?この5年に建てられた、駅歩6分以内の物件だけで700戸以上!

 これに加えて泉町のような内陸(?)に、しかも213戸もつくるなんて、せっかく空いた土地がもったいない。ディベロッパーは、建築費を全額金融機関からの借入金でまかないます。利息も巨額。採算とれるのかな?

 こうして造られた物件をさらにローンを組んで買う個人投資家。かれらの10年後が心配です。

miyamotoizmi.amebaownd.com

 

 

 

 

 

 

 

 

狂ったようにワンルームマンションを建てる人々

https://miyamotoizmi.amebaownd.com/

スマホ用HPです。

 詳しい数字は後日ここにて発表されるようですが、特にこの5年(2013-2017)に建てられたRC造が、それ以前の5年間(2007-2012)に建てられたものの3倍近くになるらしい(戸数で)。

 

miyamotoizmi.amebaownd.com

業者との話し合い

地域住民及び『いずみの会』と業者との話し合いは住民説明会から始まって、4回試みられました。

1回目 業者主催の住民説明会 結果 紛糾決裂

2回目 業者主催の住民説明会(再度)結果 紛糾決裂

3回目 板橋区役所による紛争調整 業者側の辞退により不成立

4回目 板橋区役所住宅政策課斡旋による両者の話し合い 工事後の家屋調査など業者側が約束するも、住民側の主訴である建物の階数面積の縮小などは拒否

どうも、業者さんには住民の意見に耳を傾ける気はないようです。『いずみの会』では再度調整を申し立てるべく準備中。

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いろいろ心配 質問その7+業者からの回答その7

7.一番大切なこと

われわれ住民は、やみくもにマンション建設に反対しているわけではない。この地域にふさわしい良質なファミリー向けの住宅を望んでいるだけです。良質な住宅が増えることは、地域への評価を高めるばかりでなく、貴社の業績や名を上げることにもつながると思うが、その点はどのように考えますか?

       

7.現在の少子化の時代に単身者に良質なマンションを提供する事により、地域に若者を呼び寄せ活気のある街にして地域の価値を高めることは非常に重要事な事だと思って事業を行なっています。*1

人々の考え方に大きな隔たりがある事を、非常に残念に思っております。*2

 

回答へのコメント

この計画の致命傷は「コンセプト」の無さです。若い人が来ると言っておきながら、若い人をひきつけるようなコンセプトがない。立地条件はまったくワンルームに向きません。ワンルームで価値があるのは都心の名のある場所、例えば『赤坂』とか、『原宿』とか。でなければ『駅近』。ここの最寄り駅は都営三田線本蓮沼駅ですが、ここまで来たら駅歩10分は(ワンルームマンションとしては)駅近とは思ってもらえません。

*1:若い人の数は激減しています。入れ物をつくったからって集まるものじゃない

*2:だから話し合いをするのです。住民の話をまじめに聴いてほしいですね

いろいろ心配 質問その6+業者からの回答その6

6.その他  

2回目の説明会で、M氏から「この計画が失敗すればわが社は、つぶれるかもしれない」との発言がありました。この計画を決めたのは社長だとのことですが(一回目の説明会で複数の社員の方から発言)貴社の運営状態は大丈夫なのですか?

        

6.弊社の運営状態には全く問題がありません。

回答へのコメント

質問6は、愚問です。つぶれそうですかと聞かれて、はいそうですなんて言うわけないですから。説明会に出席した一人(中堅どころか?)がポツリと、そんなことを言ったのです。社員たちはこの計画が無謀であることに気がついているのかもしれません。