公務員はつらい その1
2回に渡って紛争調整委員会を開いていただきました。
板橋区役所・住宅政策課の方々は準備等大変だったと思います。ここでお礼を申し上げます。
しかしながら内容は惨憺たるものでした。
調整委員会(自治体によっては調停委員会とも言う)は紛争当事者両方に調整委員(専門家)事情を聴いてお互い歩み寄るよう調整するものです。
調整委員は一級建築士のK氏、弁護士のK女史、行政経験者のN氏(委員長)の3人でした。
いずみの会の要望はささやかなものです。敷地ギリギリではなくゆとりを持たせる、もしくは階数を減らす等です。戸数を増やせばこの業者が儲かるわけではなくむしろ逆であることはデータから明らかですから、かれらのためでもあるのです。
しかしこの調整委員の先生方のコメントが「?」だった。一部を紹介します。
建築士のK氏、(いずみの会に向かって)「業者が階数を減らすってことはまずないよー」
行政経験者のN氏、(業者に向かって)「40年以上もやってるんだ、問題なんかないよなあ。」
弁護士のK女史、(N氏の方を見ながら)「この事例は裁判を開いても勝てない、だからすべて委員長のNさんにお任せしています。」
両者公平に意見を聴く?なんか露骨なんですけど~ 私たちのヒガミでしょうか?
あとで調べたことですが、行政経験者とは板橋区役所の何らか役職についていた方で、要するにOB。現役の職員がこの方にもの言うのは難しいということです。
狂ったようにワンルームマンションを建てる人々Part2
ワンルームタイプ住宅。すごい数です。
いずみの会スマホ向けHPの『狂ったように…②』をご覧下さい。私たちが調べた数字が載っています。
ひたすらワンルームにこだわる建築会社。多いんですねー。中山道(国道17号)沿いにずらりと並んでいます。For Rent という瀟洒な文字といっしょに。
でもこうした幹線沿いはまだいい。ファミリー向けの住宅には少し騒がしすぎるし、車の排気ガスが子どもたちに良くない。駅至近のものは、忙しく働く単身者には必要です。
でもいくらなんでも作りすぎだと思いませんか?この5年に建てられた、駅歩6分以内の物件だけで700戸以上!
これに加えて泉町のような内陸(?)に、しかも213戸もつくるなんて、せっかく空いた土地がもったいない。ディベロッパーは、建築費を全額金融機関からの借入金でまかないます。利息も巨額。採算とれるのかな?
こうして造られた物件をさらにローンを組んで買う個人投資家。かれらの10年後が心配です。
狂ったようにワンルームマンションを建てる人々
https://miyamotoizmi.amebaownd.com/
スマホ用HPです。
詳しい数字は後日ここにて発表されるようですが、特にこの5年(2013-2017)に建てられたRC造が、それ以前の5年間(2007-2012)に建てられたものの3倍近くになるらしい(戸数で)。
いろいろ心配 質問その7+業者からの回答その7
7.一番大切なこと
われわれ住民は、やみくもにマンション建設に反対しているわけではない。この地域にふさわしい良質なファミリー向けの住宅を望んでいるだけです。良質な住宅が増えることは、地域への評価を高めるばかりでなく、貴社の業績や名を上げることにもつながると思うが、その点はどのように考えますか?
↓
7.現在の少子化の時代に単身者に良質なマンションを提供する事により、地域に若者を呼び寄せ活気のある街にして地域の価値を高めることは非常に重要事な事だと思って事業を行なっています。*1
人々の考え方に大きな隔たりがある事を、非常に残念に思っております。*2
回答へのコメント
この計画の致命傷は「コンセプト」の無さです。若い人が来ると言っておきながら、若い人をひきつけるようなコンセプトがない。立地条件はまったくワンルームに向きません。ワンルームで価値があるのは都心の名のある場所、例えば『赤坂』とか、『原宿』とか。でなければ『駅近』。ここの最寄り駅は都営三田線本蓮沼駅ですが、ここまで来たら駅歩10分は(ワンルームマンションとしては)駅近とは思ってもらえません。
いろいろ心配 質問その6+業者からの回答その6
6.その他
2回目の説明会で、M氏から「この計画が失敗すればわが社は、つぶれるかもしれない」との発言がありました。この計画を決めたのは社長だとのことですが(一回目の説明会で複数の社員の方から発言)貴社の運営状態は大丈夫なのですか?
↓
6.弊社の運営状態には全く問題がありません。
回答へのコメント
質問6は、愚問です。つぶれそうですかと聞かれて、はいそうですなんて言うわけないですから。説明会に出席した一人(中堅どころか?)がポツリと、そんなことを言ったのです。社員たちはこの計画が無謀であることに気がついているのかもしれません。
いろいろ心配 質問その5+業者からの回答その5
5.説明会における貴社の社員の態度について 2回にわたって住民に対する説明会が行なわれたが、いずれも紛糾しました。 住民側から質問が出ても、区の規定どおりにやっているというだけで、一切耳を傾けようとしませんでした。司会のK氏はしばしば、「何があっても計画通りにやる」「このまま話しても平行線のままなのでこれで終わりにする(と言って席を立とうとする)」などなど、居直りとも脅しとも取れる言動が見られました。これが真摯な説明会と言えるでしょうか? 音声を録っておられたようなので(住民の側も同様)、社長はお聞きなったと思いますが、この説明会の社員の態度に関してどのような指導をされましたか?
↓
5.近隣の皆様方から計画の白紙撤回等の意見が出されたため、『その状態で話し合いを続けても、平行線のままで仕方がない』ということをKが伝えようとしたところ、言葉が足りずに誤解を招いてしまった事と思われます。
録音を聴きましたが、決して『居直り』や『脅し』には聞こえませんでした。しかし今後はこのような誤解を招かないような話し方をするよう、指導を徹底いたします。
回答へのコメント
住民説明会ではこの業者さんの態度にはほとほとあきれ返りました。大規模な高層住宅を建てる場合は、必ず住民説明会を開かなくてはいけないのですが、開きさえするばいいと思っているようでした。白紙撤回以外にも、住民側から細かい質問・要望が出ましたが、最後は結局「計画通りやります」なのです。